ディスプレイ広告とは？

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上に表示される広告のことです。テキスト、画像、動画などの形式があり、クリックされた際に特定のWebページへ誘導できます。検索行動がなくても幅広いユーザーに認知を広げられるため、ブランディングや潜在層へのアプローチに効果的です。

リスティング広告との違い

• リスティング広告：検索キーワードに基づき、ニーズが明確なユーザーに訴求する広告
• ディスプレイ広告：検索行動に依存せず、Webサイトやアプリ上で幅広く配信可能な広告

主な配信ネットワーク

• Googleディスプレイネットワーク（GDN）：YouTube、Gmail、食べログ、教えてgooなど
• Yahoo!ディスプレイアドネットワーク（YDN）：Yahoo!ニュース、ヤフオク、クックパッド、ニコニコ動画など

ディスプレイ広告の特徴

メリット

• 潜在層へのリーチが可能：広範囲に配信でき、認知拡大やブランディングに有効
• 表現の自由度が高い：画像や動画を使った訴求が可能で、視覚的に印象を残しやすい
• 多彩なターゲティング：年齢・性別・地域・趣味などで詳細なターゲット設定ができる
• リターゲティングが可能：一度訪問したユーザーに再アプローチできる
• コスト管理がしやすい：クリック課金やインプレッション課金で予算を調整可能
• 平均クリック単価が低め：リスティング広告に比べて比較的低単価で運用可能

デメリット

• クリック率・CV率が低い傾向：検索意図がないユーザーへの配信が中心となるため
• 改善ポイントが見えにくい：クリエイティブやターゲティングのパターンが多岐に渡るため、効果検証が複雑

ディスプレイ広告の実施手順

1. 市場・競合・自社の分析
   • ターゲットの属性、競合の強み弱み、自社商材の訴求ポイントなどを整理
2. 戦略設計
   • ペルソナ設定、配信メディア選定、クリエイティブ方針、導線設計など
3. クリエイティブの作成
   • コピーやバナー、動画などを複数パターン制作。LPとの整合性も意識する
4. 広告条件の設定
   • 予算、配信地域、曜日・時間帯、ターゲット属性、表示形式などを細かく設計
5. 入稿・審査・配信開始
   • アカウント開設後に広告を入稿。審査を経て配信開始（数営業日かかる場合も）
6. 効果測定と改善
   • インプレッション、クリック率、CV率などをもとに、ターゲティングやクリエイティブの改善を繰り返す

ディスプレイ広告が向いている企業

• 衝動買いを促せる商材を扱っている
  • 例：アパレル、美容グッズ、雑貨など
• 認知拡大を重視している企業
  • 特に、検討期間が長い高単価商材の導入前段階として有効
• 魅力的なクリエイティブを制作できる体制がある
  • 訴求力のあるバナーや動画を自社または外注で制作できる
• スピーディーに改善を実施できる企業
  • 数値を見ながら即時に対応・変更できる柔軟な運用体制がある

ディスプレイ広告は、視覚的な訴求力と多様なターゲティングによって、潜在層へのアプローチや認知の拡大に最適な手法です。