いきなりリニューアルや新規制作に走らない

目標が明確になったとしても、すぐにWebサイトを全面リニューアルするのは避けた方が賢明です。まずは、現在のWebサイトがどのような状態なのかを把握することから始めましょう。

目標達成のための施策は、実は小さな改善だけで十分な場合もあります。大規模な改修の前に、今すぐ実行できる対応がないか確認することが大切です。

チェックポイント1：訪問者数は足りているか？

Web集客の基本は「訪問者数」です。前章で設定した目標に対して、現在のアクセス数は十分でしょうか？

もし極端にアクセスが少ない場合、まずは流入数を増やすための施策（SEO、広告、記事追加など）を優先する必要があります。

流入チャネルの偏りにも注意

アクセスが多いように見えても、"Direct"流入ばかりだと要注意です。これはURLの直接入力やブックマーク、メール、資料内リンクからの訪問を示すため、一時的なキャンペーンや紹介に依存している可能性があります。

長期的な集客力を高めるには、"OrganicSearch"（自然検索）や"Paid"（広告）など、継続的なチャネルからのアクセスを増やす視点が必要です。

チェックポイント2：問い合わせ率は適正か？

十分なアクセスがあるのに問い合わせが少ない場合、Webサイトの改善で大きく成果を伸ばせるチャンスです。

一般的な問い合わせ率の目安は0.5%〜2%。たとえば、月間8,000アクセスで問い合わせが30件ならCVRは0.375%。これを40件に増やすには、CVRを0.125ポイント改善するだけで達成可能です。

最初に見直すべきは「問い合わせフォーム」

問い合わせ率の改善に最も影響が大きいのが「フォームの最適化（EFO）」です。フォームはユーザーがアクションを起こす最終地点。ここで離脱されると、せっかくの興味が無駄になってしまいます。

• 項目数が多すぎないか？
• 入力がわかりやすいか？
• スマホでも快適に使えるか？

こうした視点で、まずは問い合わせフォームの使いやすさを見直しましょう。