コマツが主導するジョイントベンチャーであるEARTHBRAIN株式会社は、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。IoTやSaaSソリューションを通じて、建設現場の効率化、透明化、管理の容易化を実現しています
クライアント背景
EARTHBRAIN は、コマツをはじめとする日本企業によるジョイントベンチャーで、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
そのプロダクトのひとつが LANDLOG で、建設プロジェクトにおける景観可視化に特化したオープン・プラットフォームです。
技術的な詳細は非常に専門的ですが、その役割は明確です。建設プロジェクトの計画・可視化・実行を近代化するという EARTHBRAIN の使命を支えることです。
課題
当初の LANDLOG サイトは WordPress で構築され、外部代理店により管理されていました。機能面では問題はなかったものの、この体制はすぐに持続不可能となりました。
- 保守契約は高額で、基本的な維持しかカバーしていない
- 些細な更新でも追加費用が発生
- リクエストは長い承認プロセスを経る必要があり、更新作業が遅延
高コスト・非効率・自律性の欠如が重なり、EARTHBRAIN にとって体制の見直しは不可欠でした。彼らが求めていたのは、ベンダーロックインや過剰な保守契約から解放され、自社で自由に管理できるサイトでした。
Supasaito のアプローチ
Supasaito が任されたのは、既存の Landlog サイトを WordPress から Webflow へ移行すること。
EARTHBRAIN はリニューアルや新規コンテンツを望んでおらず、目標は 完全な 1:1 移行でした。
プロセスは以下の通りです:
- Webflow 上でサイトページをすべて同一デザインで再現
- 約100件の CMS 記事を移行
- メタデータはスクレイピング自動化で抽出
- リッチテキストは正確性のため手作業で転記
- 安定した公開のための DNS サポートを提供
プロジェクトに必要だったのは キックオフと引き渡しの2回の打合せのみ。
定例ミーティングは不要で、シンプルな範囲と、すでに築かれていた信頼関係を反映しています。
結果
この移行により、EARTHBRAIN は求めていた コスト効率が高く、自社で管理可能なウェブサイトを獲得しました。
主な成果は以下の通りです:
- 大幅なコスト削減
例えば、移行前のわずか5か月間で、バナー追加やスライダー作成といった小規模な更新に 約250万円 を費やしていました。Webflow への移行により、これらのコストはゼロになり、社内チームが直接対応できるようになりました。 - 更新のスピードアップ
承認や外部依頼の手間なく、EARTHBRAIN チームが即時に変更可能。 - 完全な自律性
社内のデジタル能力強化という企業戦略と合致。
また、本プロジェクトの注目点は、CMS データ抽出にスクレイピング自動化を導入したことです。Supasaito にとって初の試みであり、手作業を大幅に削減しつつデータの正確性を確保できました。
継続的な関係
LANDLOGの移行は単発プロジェクトでしたが、Supasaito が信頼できるパートナーであることを改めて証明しました。
その後も EARTHBRAIN は複数のプロジェクトで Supasaito と協働しており、この成功が継続的な関係構築の基盤となっています。