Smart Construction

EARTHBRAIN は、コマツをはじめとする日本の大手企業によるジョイントベンチャーで、デジタルイノベーションを通じて建設業界を再構築しています。
その代表的なソリューションが Smart Construction で、現場のワークフローを近代化し、効率化するためのツール群です。

従来、これらのソリューションはほぼすべて PDF ドキュメントで紹介されていました。PDFは一定の機能性はあるものの、静的で更新が難しく、営業やマーケティングの観点では不向きでした。EARTHBRAIN には、自社の技術をより動的かつプロフェッショナルに提示する新たな方法が必要だったのです。

課題

転機となったのは、2024年5月末に予定されていた大規模イベントでした。EARTHBRAIN は Smart Construction の各ソリューションごとのランディングページを公開し、パンフレットに印刷された QR コードからアクセスできるようにしたいと考えていました。来場者はコードをスキャンすることで、スマートフォンから最新の製品情報にすぐにアクセスできるようになります。

課題は技術的なものにとどまりませんでした。過去に代理店と進めたプロジェクトは凡庸な成果に終わり、経営層はウェブを戦略的チャネルとして懐疑的に見ていました。当初、EARTHBRAIN は品質確保のため 内製化を検討しましたが、イベントが迫る中でチームには十分な時間もリソースもありませんでした。

Supasaito のアプローチ

Supasaito は厳しい納期のもとで Smart Construction サイトの構築を担当しました。

クライアントは Figma デザインを共有しましたが、それは未完成だったため、双方は アジャイルかつ協働的なプロセスを採用することで合意しました。

このアプローチには次が含まれます：

• デザインが進化する中で並行してページを開発し、継続的に更新・改善
  
  
• ミーティング中にリアルタイムで修正を実装し、クライアントに強い印象を与えた
  
  
• ページ間のデザイン不整合を解消し、プロジェクト全体で一貫したスタイルを確保
  
  
• レイアウトやインタラクション、全体的な表現に関する改善提案を積極的に実施
  
  

その結果、約6週間で10ページ前後のランディングページを完成させ、イベントに間に合わせました。

結果

Smart Construction は初めて 静的なPDFを超えたモダンなデジタルプレゼンスを獲得しました。

主な成果は以下の通りです：

• QR コードを介したシームレスなアクセスにより、来場者がスマホからソリューションを直接確認できるようになった
  
  
• PDF に代わる 中央集約型の情報管理プラットフォームを実現
  
  
• 経営層がウェブを単なる形式ではなく、戦略的な営業・マーケティングツールとして認識する大きな文化的変化をもたらした
  
  
• Supasaito の スピード・品質・積極的な協働姿勢により、外注に対する信頼を回復
  
  

さらに、ローンチ後の1年間で、EARTHBRAIN は 20ページ以上を社内で新規作成。これは Webflow による自律性があったからこそ実現できた成果でした。経営層は「同じ範囲を外部ベンダーに委託すれば 2,000万円以上かかっただろう」と指摘し、このプロジェクトが自社チームをエンパワーすると同時に、大幅なコスト削減につながったことを評価しました。

学び

このプロジェクトは Supasaito にとって、真のアジャイル環境で活動する大きな節目となりました。

強化された能力：

• 未完成デザインでも効果的に納品する力
  
  
• 進化する複数ページにおける一貫性の維持
  
  
• リアルタイムでの協働により、柔軟性と技術的精度を両立する力
  
  

これらは今後、柔軟性と迅速な反復が求められるプロジェクトに取り組む際の基盤となっています。

継続的な関係

当初は緊急対応のアウトソーシング案件として始まりましたが、結果的に長期的なパートナーシップへと発展しました。Smart Construction サイトの成功により、Supasaito は信頼できる協力者として位置づけられ、その後も EARTHBRAIN はトレーニングやさらなるサイト開発など複数のプロジェクトで Supasaito と協働を続けています。