Webサイトのバナーとは?

バナーとは、Webページ内に表示される画像のことです。新商品やキャンペーン、特集ページなど、特定の情報をユーザーに伝え、関連するページへスムーズに誘導するために設置されます。多くの場合、バナーにはクリックすると目的のページに移動するリンクが設定されています。
なぜバナーが必要? その目的とメリット
Webサイトにおいてバナーを活用する主な目的は、ユーザーを特定のページへ誘導することにあります。例えば、魅力的なイベントが開催されていても、その存在を知らなければユーザーは通り過ぎてしまいますよね。バナーは、そのイベントの「宣伝」となり、ユーザーに存在を知らせ、興味を抱かせ、クリックを促すことで、見てもらいたいページへと導く役割を果たすのです。
バナーを活用するメリットは以下の通りです。
- 情報発見率の向上: 文字情報だけでは見過ごされがちな情報も、画像としてバナーで表示することでユーザーの目に留まりやすくなります。
- 視覚的な訴求力: 写真やイラストを効果的に使うことで、文字情報だけでは伝えきれない商品の魅力やブランドイメージを直感的に伝えることができます。これにより、ユーザーの記憶に残りやすくなり、サイトへのエンゲージメントを高める効果も期待できます。
バナーの適切なサイズとは? 主要な種類と特徴

バナーには様々なサイズがあり、それぞれに適した用途や表示場所があります。主要なバナーサイズとその特徴を把握することで、より効果的なバナー制作に役立ちます。
- 468 × 60 (フルバナー): 多くのWebサイトで一般的なサイズです。
- 728 × 90 (ビッグバナー): 横長で大きく、PCでの表示に適しています。視覚的なインパクトを与えやすく、情報量も多く盛り込めます。
- 300 × 250 (ミディアムレクタングル): 正方形に近い形状で、写真やイラストを効果的に配置しやすいサイズです。GIFアニメーションなどの動きのある広告にも適しています。
- 336 × 280 (ラージレクタングル): PC・スマホ双方でよく見かけるサイズで、Google広告で主流になりつつあります。
- 250 × 250 (スクエア): 正方形で、PC・スマホどちらでも見やすい汎用性の高いサイズです。
- 120 × 600 (スカイスクレイパー): 縦長で、PCのサイドバーなどに表示されることが多いサイズです。PCでは目立ちますが、スマホでは表示されないため注意が必要です。
バナーに適した画像ファイル形式
バナーの画像ファイル形式は、主に以下の4種類が挙げられます。それぞれの特徴を理解し、目的に合った形式を選びましょう。
- PNG形式 (Portable Network Graphics): Web上での使用を目的に開発された形式で、透過が可能な点が特徴です。背景を透明にすることで、デザインの自由度が上がります。イラストなどの圧縮に向いており、画質の劣化が少ないというメリットがありますが、ファイルサイズが大きくなりがちです。
- GIF形式 (Graphics Interchange Format): 最大256色という色数制限がありますが、アニメーション(動くバナー)の作成が可能です。ロゴやアイコン、動きでインパクトを出したい場合に適しています。
- JPEG形式 (Joint Photographic Experts Group): 写真などのフルカラー画像に最も適した形式です。1,670万色を表現でき、ファイルサイズを小さく抑えられるのが大きな特徴です。ただし、非可逆圧縮方式のため、圧縮率を上げすぎると画質が劣化する可能性があります。
- BMP形式 (Bitmap): Windowsで使われる形式で、画像を圧縮しないためファイルサイズが非常に大きくなります。Web上での使用には不向きなため、バナー制作では避けるのが一般的です。
成果を出すバナーを制作するためのポイント
バナーは自分で制作することも、専門業者に依頼することも可能です。ここでは、自分でバナーを制作する際の手順と、制作における重要なポイントをご紹介します。
自分でバナーを作成する手順
- 魅力的なコピーを決める: バナーで最も伝えたいメッセージ(メインコピー)と、それを補足するサブコピーを明確にします。ユーザーの心に響くような、短く分かりやすい言葉を選ぶことが重要です。
- 適切なアイコン・画像を検討する: ターゲット層に響くような、高品質で魅力的な画像やイラスト、アイコンを選びましょう。無料の素材サイトなども活用しつつ、バナーの目的やターゲットに合った素材を選定します。
- 配色・レイアウトを決める: コピーと素材が決まったら、いよいよ配色とレイアウトです。ブランドイメージや訴求したい内容に合わせて、適切な色を選び、情報を効果的に配置します。ユーザーの視線を意識したレイアウトは、バナーのクリック率に大きく影響します。迷った場合は、他の成功しているバナーを参考にしてみるのも良い方法です。「BANNER LIBRARY」や「Facebook広告ライブラリ」など、参考になるサイトはたくさんあります。
制作における重要なポイント
- ターゲットを明確にする: 誰に伝えたいバナーなのかを明確にすることで、デザインやコピーの方向性が定まります。
- 目的を明確にする: 何をしてもらうためのバナーなのか(商品購入、資料請求、会員登録など)を明確にすることで、クリック率を高めるための要素を盛り込みやすくなります。
- 視認性の高さ: 小さなサイズでも情報が読み取れるよう、文字の大きさやフォント、色に配慮しましょう。
- 統一感: Webサイト全体のデザインやブランドイメージと統一感のあるバナーは、ユーザーに安心感を与え、信頼性を高めます。
バナーは「シンプル」が一番
バナーを制作する際、つい多くの情報を詰め込んだり、派手な装飾を施したりしたくなるかもしれません。しかし、バナーは過剰にデザインすべきではありません。重要なのは、「一目で何を伝えたいか」が明確にわかることです。
文字が多すぎたり、情報が複雑すぎたりすると、ユーザーはすぐに読み取るのを諦めてしまいます。伝えたいメッセージを絞り込み、視覚的な要素とテキストのバランスを考えて、シンプルかつ効果的なデザインを心がけましょう。
Figma(フィグマ)を活用したバナー制作
バナー制作には、PhotoshopやIllustratorなどの有料ツールが有名ですが、近年注目されているのが無料でも使えるデザインツールFigma(フィグマ)です。Figmaはブラウザベースで動作し、共同編集機能が非常に優れているため、チームでの制作にも適しています。
Figmaを使えば、簡単にバナーのサイズ設定ができ、直感的な操作で画像やテキストの配置、色の調整が行えます。テンプレートやプラグインも豊富にあるため、デザイン初心者でも効率的に質の高いバナーを制作できるでしょう。無料版でも十分な機能が利用できるため、まずは試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ホームページのバナーは、単なる画像ではなく、ユーザーを誘導し、情報を効果的に伝えるための強力なツールです。適切なサイズ選び、ファイル形式の選択、そして何よりも「シンプルで分かりやすい」デザインを追求することで、その効果を最大限に引き出すことができます。
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