Introduction
Webflow を使ったことがある方なら、そのレイアウトの自由度やレスポンシブ対応、コンテンツ管理のしやすさに驚いた経験があると思います。
さらに高度なアニメーションや洗練されたインタラクションを取り入れたいと思ったときに、GSAP(GreenSock Animation Platform)というライブラリに出会った方も多いでしょう。

GSAPは、滑らかで高性能、そして精密なアニメーションを実現できる、世界的にも評価の高いJavaScriptライブラリです。
Nike、Gucci、マクドナルド、Samsung、コカ・コーラ、Spotify、Google、Microsoftといった世界的ブランドも利用しており、Awwwardsで受賞歴のある数々の高品質なサイトでも多用されています。
そんなGSAPですが、もはや“外部ライブラリ”として扱われる時代は終わりつつあります。
2024年10月、WebflowがGSAP(GreenSock)を正式に買収したことで、ウェブ制作の世界に大きな変化が起き始めました。
なぜWebflowはGSAPを買収したのか?

2024年10月15日、WebflowはGSAPの開発元であるGreenSockを買収したと発表しました。
これは単なる技術やビジネス上の判断ではなく、Webflowの掲げる大きなビジョンの一環です。
それは、Webflowを「Website Experience Platform」へ進化させるという構想。
つまり、ビジュアルデザイン・パフォーマンス・自由な表現を、すべて一つのツールで実現できる未来です。
実際、これまでも多くのユーザーがWebflowとGSAPを手動で組み合わせ、より豊かな表現を生み出してきました。
しかし、Webflowははっきりとこう宣言しました。
「GSAPはもはや外部ツールではなく、Webflowの未来を形づくる中核的な存在だ」と。
進化する統合体験:これまでとこれから

買収発表直後、Webflowは思い切った一手を打ちました。
それは、GSAPをWebflow以外のプロジェクトでも完全無料で使えるようにしたことです。
ReactやHTMLなど、他のフレームワークやツールで作られたサイトでも、ライセンス料なしで自由に使えるようになりました。
これはクローズドなソフトウェアが多い中で非常に珍しく、Webflowがクリエイターコミュニティをどれほど大切にしているかがうかがえます。
また、GSAP自体も進化を続けています。
特に注目されているのが、SplitTextプラグインの全面リファクタリングです。
文字・単語・行単位でのアニメーションを細かく制御できるこのプラグインは、より軽く、速く、モダンな開発環境に対応する形で再設計されました。
では、Webflowとの統合状況はどうでしょう?
現時点では、完全なビジュアルUI統合は進行中ですが、すでに数クリックでGSAPをWebflowプロジェクトに組み込めるようになっています:
- プロジェクトの Settings を開く
- GSAP タブをクリック
- Core のトグルをONに
- 必要であれば使用するプラグインを選択
- Save をクリックして完了
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もう、わざわざカスタムコードパネルにCDNリンクを入力する必要はありません。
ノーコードユーザーでも扱えるレベルにまで統合が進んでいることは、大きな進歩といえるでしょう。
Webflow × GSAPの未来
今回の統合は、あくまでスタートに過ぎません。
Webflowが目指しているのは、単なるノーコードツールではなく、本格的な“インタラクティブ体験”を設計できるプラットフォームです。
今後のロードマップとしても、アニメーションシステムの刷新が示唆されています。
その中心にあるのが、GSAPにインスパイアされた「タイムラインベースのアニメーション構築」という考え方です。
近い将来、次のようなことがWebflowのUI内で実現できるようになるかもしれません:
- コーディングなしで複雑なアニメーションを設計
- 複数ステート間のスムーズな遷移を視覚的に作成
- スクロール、クリック、ホバー、CMS連動など多様なイベントに対応
そして、これは単なる視覚的な演出にとどまりません。
アニメーションの正確なタイミング制御やパフォーマンス最適化が可能になることで、アクセシビリティやUXの向上にもつながります。
企業やチームにとっても、制約を減らし、より柔軟に価値あるプロダクトを提供できる環境が整っていくでしょう。
これから、どう動く?
WebflowとGSAPの統合は、ウェブ体験そのものを大きく変えつつあります。
でも、どれだけ技術が進化しても、変わらない真実があります。
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